先日は多くの方々にわたしたちの実験的音楽を観ていただき、感謝しております。ジョン・ゾーンのコブラは二回目でしたが、やはりこの作品は何度体験しても、非常に難しいですね。ルールが細かく、その通りにばっちり従わなくてもいいところがなんとも醍醐味だったりするのですが、なんというか、音を聴く、演奏するだけでなく、サインを出し合いながら即興を盛り上げていくという過程が面白かったです。出なさすぎるより出たほうがいいのですが、出すぎても面白くないので、いかにみんなと共に盛り上げていく即興を創造していくことができるか。まるで、時間に左右されながらも、何かのミッションを共に成し遂げていくかのような・・音を出す「センス」音質の「センス」わたしたちの音楽性がすべて一瞬に表にでてしまうような作品がこのCOBRAでした。


類似し(また、相反して)、IN Cはいかに協調しながらフレーズからフレーズへ移行し演奏を一体化させていけるか。いつもながらに問わされました。はじめはCOBRAとは相対的と思っていましたが、コブラもIN Cも自分の音を信じて、まわりを意識しながら即興または音楽を創造していくという点では同じ基盤から成り立った作品だったとわたしは思っています。意識しすぎず、意識しなさすぎず、その自然の音の波動をどう次へと移行させていけるか。なかなかに難しいものです。

巻上さん、そして、藤枝さん、ゆかちゃん、どうも素晴らしい機会を有難うございました。今度はゲリラのサインをしっかり覚えておきたいな。あと、グラピは移動できないので、即興しながら、相手に指示を出させる小回りが利く「楽器」で参加したいです。そしたら、ゲリラもっと爆発的に盛り上げれそう!今回はわたしの作り上げたかった音には全くもって遠すぎた・・・。その点のみ反省です。